用語解説

材木の切断面は、その切り方によっていろんな呼び名になります。
材を円盤状に丸く切った面は木口(こぐち)と呼ばれます。

また円の中心から縦に切断した面は年輪が平行になり、柾目(まさめ)と呼ばれます。

同じ縦に切断するのですが、円の中心から外れて、縦に切断した場合には年輪が山形模様となって現れます。これを板目(いため)と呼びます。


用語解説

丸太はいろいろに切断され利用されます。
でも木材の特徴として、材が乾燥してくると次第にその形が変形していきます。
よく木枠のガラス戸が開かなくなったりしますが、これは木材の変形によって起こったものです。
左図のように水分を含んだ樹木を板や、角材に加工すると時間の経過とともに次第に変形がおこります。
柾目でとったものは比較的全体が収縮していますが、板目でとったものは外側に反っていきます。
木材は生きた材料なので、よく乾燥させた後に使わなければ大変なことになります。
とくに建築材料では、かならず乾燥材を使う必要があります。

用語解説

木には表と裏があります。
左図のように木の中心に近い方を木うら、樹皮に近い方を木おもてと呼びます。
木材は乾燥すると木おもての方へ反りやすいので日曜大工などで板を使用する場合には用途によって使い方を工夫する必要がありますね。


用語解説(木理)


木理(もくり)とは、軸方向の繊維細胞の走行のことで、軸に対し平行に繊維が走っているものを平行木理、材軸に対し平行ではなく入り乱れているものを交走木理という。
カラマツには旋回木理が多い。


用語解説(環孔材と散孔材)


環孔材は広葉樹で、直径の大きな道管が年輪境に沿って列をなして配列している樹木のこと。
年輪の周りに大きな孔が開いているような感じに見える。
(クリ、トネリコ、ケヤキ、ミズナラ、ハリギリ、スダジイなどが代表的な環孔材)

これに対し散孔材は均等に道管が配列されている。