アスナロ(ヒノキ科アスナロ属)       Thujopsis dolabrata

アスナロは日本特産の樹種で、本州、四国、九州に分布しています。特に関東北部・木曽に比較的多い。
能登地方では人工造林されており、アテ材として有名です。

成長すると直径1m、樹高30mに達します。葉はヒノキによく似ています。
樹皮は暗紫赤色〜灰褐色で縦に剥がれます。
材は通直、緻密で心材は暗黄色、辺材は淡黄白色、心辺材の境界は不明瞭です。
材には独特のにおいがあり、殺菌性のあるアスナロンを含んでいます。
このため耐久・保存性は高く地中・水中での使用に耐えます。
建築用材や漆器木地(輪島塗)として利用されます。

気乾比重:0.47
全乾比重:0.43



落葉広葉樹


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