広葉樹は針葉樹よりも進化した樹木です。
一般的に葉っぱの広がったものが広葉樹です。
針葉樹は高くなることで生存競争に勝つ仕組みなのに対し広葉樹は枝葉を大きく張って日光をほかの木より多く受けることで生き残っていこうとしているのです。


利用できる広葉樹

(シイノキ科)スダジイ  
Catanopsis cuspidata var.sieboldii

暖地の山地に生え高さ30m位になります。
葉は常緑で秋にはドングリがなり、食用できます。
建築材、家具材として利用されている。



(ニレ科)ケヤキ  
Zelkova serrata

日本の代表的な広葉樹の一つで、山の谷筋に見られます。街路樹としても仙台をはじめ多くの都市で植えられています。
ホウキを逆さにしたような樹形に特徴がありなかには高さ50m、直径5mになるものもあります。
用途は広く、建築材、家具材、彫刻材などに使われます。

(トチノキ科)トチノキ  
Aesculus turbinata

山中に自生し大きいものは高さ35mにもなります。
街路樹としても植えられています。パリのシャンゼリセ通りの有名なマロニエ並木は西洋トチノキのことです。
秋には実が生り、食用できます。
漆器や家具材として利用されます。

(モクレン科)ホオノキ 
Magnolia obovata

山地に自生し高さ20〜30mになります。
葉は長さ20〜40cmで日本の木の中では一番大きなものです。
材質は心が青灰色で加工しやすく、家具材、まな板としても利用されます。




(ブナ科)ブナ   
Fagaceae crenata

温帯の代表的な樹木で、高さ30mとなる。
世界遺産の白神山地など、手つかずの自然が残る場所に生育する。
自然保護のシンボル的樹木です。
秋にはドングリに似た実が生り、その形がソバの実に似ていることからソバグリとも呼ばれツキノワグマなど野生動物の貴重な餌となっています。






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